リフレクションを通して、
自ら学び成長するための
「気づき」を養う。
~自身のマネジメントは自分のことをよく知ることから~
当院では体験学習やリフレクションを取り入れた研修を積極的に行っています。経験からの学びを自分で意味づけ、積み重ねていくことにより、自分自身の看護観を形成し自立した看護師を育成するためのサポートになります。また、ポートフォリオを活用したプロジェクト学習を導入し、常に何のために(目的)、何をやり遂げたいのか(目標)を確認しながら向かう意志ある学びを目指しています。
体験学習
体験学習は、学習者の体験が学習のベースとなります。 看護部では、23年前より従来の知識提供(講義形式)の研修から、臨床の現場から一歩離れ、楽しく学び、かつ学習者自身が自由になって主体的に学べる体験学習を研修の一環として取り入れてきました。
プロセスをみる(何が起こったか)
プロセスを考える(何故起こったか)
仮説をつくる(学んだこと)
体験する(何かしてみる)
試みる(プランを実行する)
プランを立てる(そこでどうする)
看護リフレクション
新人看護師・新人指導者・中堅看護師・看護マネジャーの各段階でリフレクションを取り入れています。また、毎年7月には、東めぐみ先生の講義を受け看護リフレクションについて学びます。
「リフレクションとは、一定の方法を用いて自己の看護実践を振り返り、実践にひそむ価値や意味を見出し、それを次の実践に生かすことによって、さらに状況に沿った意図的な実践を行うプロセス」と定義づけられています。「記述:何が起こったか」「感情:何を考え感じたか」「評価:その経験の何が良くて何が悪かったか」「分析:その状況をどう意味づけるか」「結論:他に何ができたか」「行動計画:次にまた起こったらどうするか」というリフレクションサイクルを回すことで、場面を振り返り、次に類似した状況に遭遇した時に自分自身がどのように行動したら良いのかを学びます。何より看護を語る場として大切にしています。
プロジェクト学習と
ポートフォリオ
プロジェクト学習では、何のために(目的)、何をやり遂げたいのか(目標)を学習者が自分のものとしていることが特徴です。そのために、学習の軌跡を一元化するものとしてポートフォリオがあります。ポートフォリオは、日々のプロセスや成果に至る多様な軌跡がそのまま見えるものです。
ポートフォリオ通して俯瞰する姿勢や思考の可視化ができ、自ら気づき、自ら学び成長するのを助けます。
新人看護師、リーダーシップⅡの成果発表会では、プロジェクト手法に基づいた発表を行っています。
※ 新入職者には、パーソナルポートフォリオ作成をお願いしています。入職オリエンテーションの際には、自己を伝えるツールとして活用しています。